税金

固定資産税をわかりやすく解説

元々日本には明治時代から土地に対する税金や住宅に対する税金がありました。戦後の1950年の地方税制改正の一環として固定資産税が創設されました。この固定資産税は市町村の毎日使う道路や学校、公演など荷尾生活で利用する公共施設の整備や、介護・福祉などの行政サービスに使われています。

固定資産税をわかりやすく解説していきます。

 

固定資産税とは

固定資産税とは保有する以下のような

・土地(田んぼ、畑、住宅地、山林、牧場、原野など)
・家屋(住宅、お店、工場、倉庫など)

にかかる税金のことで、固定資産が所在する市町村に、市町村税(東京都は都税)として納税します。固定資産税の税収は約9.4兆円で市町村税の約半分近くを占め、市町村の運営には欠かせない財源といえます。

出典:総務省

固定資産税の軽減措置

毎年1月1日現在で土地や建物を所有している人、事業用の償却資産を所有している人には、固定資産税が課税されます。

固定資産税には軽減措置があります

固定資産税は土地や家屋の保有者に対してかかります。戸建てだてではなく、マンションに対しても固定資産税はかかります。

マンションの評価額は「土地」と「建物部分」の合算です。建物部分については経年劣化が考慮され、新築時が一番評価が高く、その額は年々下がっていきます。

マイホームの軽減措置

マイホーム(居住用の住宅)の軽減措置を説明していきます。

軽減期間は一戸建ての場合は、取得後3年間、マンションなど(3階建て以上の耐火・準耐火構造)は5年間。認定長期優良住宅なら、一戸建ては5年間、マンションだど7年間、減額されます。

標準税率は固定資産税評価額の1.4% この税率から減額されます。

・新築で床面積が50㎡以上280㎡以下なら、床面積120㎡以下の固定資産税評価額が1/2に軽減。
・住宅用地の200㎡以下の部分は固定資産税評価額が1/6に軽減。

住宅用地とは「住宅を建てるための土地」のこと・・・田、畑、山林など、どのような地目の土地であれ、最終的に「宅地」として活用するつもりの土地を「住宅用地」といいます。

都市計画法による市街化区域内にある土地と建物を所有している場合は、合わせて都市計画税の課税対象となります。税率は固定資産税評価額の0.3%(上限) 200㎡以下の部分が1/3に軽減されます。

固定資産税評価額とは

固定資産税の場合、計算の基礎となる評価額は、実勢価格のおよを7割と言われています。そのため、地価の高いエリアほど、固定資産税の金額が高くなる傾向です。

評価額とは

固定資産税評価額とはとは税金を決めるための基準になる価格です。どのようにして決められるのかを表にしています。

固定資産税評価額は台帳に登録される

税額の基準となる固定資産税評価額とは、市区町村の税務課にある固定資産課税台帳に登録された、土地や建物の評価額です。

→ 【全国版】分財産評価基準を見る(国税庁)

土地の固定資産税評価額は、固定資産評価基準に基づいて市町村が決定します。公示価格の70%が基準です。建物の評価は建築費をベースにして、経過年数による損耗分を差し引いて決められます。

評価額は、原則として3年ごとに見直され、市町村の税務課などで、固定資産課税台帳を閲覧して調べることができます。

家屋調査について

土地や住宅を購入すると、家や土地に対して金額が設定されますが、それと固定資産税は異なります。固定資産税は市区町村の職員が家屋調査を行い、課税標準額を決定します。

家屋調査は、新築または増改築などを行うと、その翌年の固定資産税のもとになる家屋の価格(評価額)」を決定します。ただし、この家屋調査のやり方は購入先の都道府県によっても異なり、すべてが対象ではなく、注文住宅のみ家屋調査を行うという場合もあります。

主に建物の材質や設備を見ます。図面や間取り図と照らし合わせながら素材などを確認。天井の高さ、キッチンの幅、収納内部などもチェックされます。例え同じ建坪でも材質や設備の豪華さなどで評価額が高くなります。

固定資産税の納め方

固定資産税、都市計画税ともに送付される納税通知書により年4回(第1期~第4期)に分けて分割して納めます。

支払い方法は主に6つの方法があります。

固定資産税の支払い方法

・現金払い
・口座振替
・ペイジー
・スマホ決済(PayPay・LINEPay)
・クレジットカード
・電子マネー(nanaco・WAON)

口座振替を行うには申請手続きが必要です。
またスマホ決済、クレジットカード、電子マネーは、自治体によって使えないところが多いです。

これから徐々にキャッシュレス化に進んでいくものと思います。

固定資産税Q&A

家屋の価値は0円にはならない

Q)既に30年も40年も経っている家について、いつまで固定資産税を払わなければならないのでしょうか?

A)家屋の評価額は、家屋があるかぎり0円にはなりません。家屋が古くなる度に固定資産税は減り続け、最終的には2割まで減り、それ以上は下がりません。これは最終的に家屋の価値がゼロになるわけではなく、必要最低限の修繕維持管理が行われていると考えられるからです。

出典:法務局

 

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